龍我くんを自担と呼びたくなった話

私は今まで広く浅くをモットーにジャニオタをしてきた。
いわゆるDDだ。


最初に好きになったのは嵐。その頃はものすごく治安が悪いオタクだった。シングルのMVにメイキングがつかないとそれだけでぶちギレるぐらい心が荒れていたのだが、やがて関ジャニ∞も好きになると、平和にオタクができるようになった。定期的にリリースがあったり両グループの絡みの面白さを知ったりしたからだ。多少TVの録画を忘れてもしょうがないかと思えるくらい、心のゆとりができた。

そこから、自分にはひとつのものにこだわるよりも広く浅く見る方が合っていると気付き、誰かを自担と決めないようにしていた。


本当にいろいろ手を出している。書き出したらきりがないが、ほぼ全てのグループの曲がウォークマンに入っているし、少クラも少プレも見るし、現場に誘われたら北へ南へどこでも行った。(お母さん安心してね。大学へは行っています。)

龍我くんのこともごく自然な流れで知った。(もうこの時点で無意識にクリエの当日券に並ぶほどやばかったのだけれど、長くなるし龍我くんの話はこの先の人生でうるさいほど言おうと思ってるので割愛!)


とにかく見る世界が広がれは広がるほど喜びも増えて心が安定した。担当とか考えなきゃめちゃくちゃ楽しいやーんってアホみたいに毎日暮らしてた。





でも4月15日、世界が変わった。すばるくんの脱退。
変わらないと信じていたものが変わると聞いても、なかなか信じられるものではない。「七福神は明日から6人になります」みたいな、何を言っているのかよくわからなかった。


関ジャニ∞を好きになったきっかけは「desire」でそれ以来ずっとやすば信者だし、「宇宙に行ったライオン」でメンバーのことを見ながら手を広げて歌うすばるくんが好きだったし、すばるくんが関ジャニ∞っていうアイドルやってますって力強く言うのも好きだったし、おっちゃんになっても7人でエイトレンジャーやってると思っていたから、行かないでって言いたかった。

でも、私に言う権利があるのか分からなかった。私はすばるくんだけをずっと見ていたわけではない。
それなのにそんなわがままを言ってはいけない気がしたし、無理だとは分かっているけどもしもずっと彼だけを見ていたら、心の変化に気づけたかもしれないとも思った。ちゃんと見ていなかったことをひどく後悔した。


別れのその瞬間まで、すばるくんは恐ろしいほどにかっこよかった。

すばるくんほど真っ直ぐに生きることを応援してくれるかっこいい大人はいない。大好きです。私の青春を支えてくれて、本当にありがとう。
いつかまたどこかで、声を聴かせてください。


7月15日、有り難いことに誘ってもらえたので札幌ドームへ行った。6人で初めてのコンサート。
戻ってきてほしいという感情はどうにか絶ちきれていたはずだけど、オープニングで出てきたのが6人なのを見た瞬間に嗚咽が止まらなくなった。
すばるくんに「6人でも大丈夫だからいってらっしゃい」って言いたいから、どっちも応援するって決めていた。
それなのにどうしてもだめだった。まだすばるくんに会えない現実を受け止められていなかったせいか、6人の関ジャニ∞が好きなのかもよく分からなかった。
新曲が発表されて周りが喜びに包まれた時、不謹慎だけど初めてコンサート会場で孤独を感じた。
前向きな気持ちで彼らを見られない自分が嫌になった。


やりきれない想いを抱えながらホテルに帰ってTVをつけると、龍我くんがいた。
ゼロの標役のオーディションの結果が分かったおめでたいタイミングなのに、祝福の言葉より先に疑問が浮かんだ。

私はこの人のことも遠くから見ているだけなんだろうか。もし別の世界へ飛び立ってしまったら、悲しみをぶつけられずにモヤモヤし続けるんだろうか。

そんなことをもうやめて、真剣に一人を応援したいと思った。

すごく勝手なのは分かっている。龍我くんにひとめぼれしました!みたいなかわいらしい理由ではないし、龍我くんしかいない!みたい前向きな理由でもない。
もちろん以前から龍我くんが好きだったけれど、消化できない想いを向けているだけのような気もする。

でも、本気で龍我くんを応援したいと思ったのは事実だ。
キラキラした世界を一緒に見たいし、辛い時には一緒に涙を流したい。
そして龍我くんには、全てをかけたいと思わせる何かがある。


幸いある程度歳をとったので多少のことでは怒らない分別のある人間になったし(少年たちのことは言わないだけで怒ってるぞ)、何年かジャニオタをしてきたおかげで、力になれる方法はなんとなく分かってきた。雑誌やCDの売上など数に貢献すること、取り上げてくれたメディアにきちんとお礼をすること、ファンのマナーがタレントのイメージに影響すると自覚することなど。
今までの総力を結集して龍我くんを応援したい。


前半の文章が長くなってしまったので強調しておきたいのだが、すばるくんがいなくなるから龍我くんに乗り換えるのではなく、すばるくんのおかげで一人を見つめることの大切さを知ったから、龍我くんを全身全霊で応援したいのだ。

DD、掛け持ち、同担拒否などオタクにはいろんな形があり、自担という言葉の解釈も人によって違うと思う。どれが一番良いとか、掛け持ちはだめとかそんな偉そうなことを言うつもりは全くない(実際掛け持ちはめちゃくちゃ楽しい)。どんな応援の仕方がいいかは人それぞれで正しいものはなく、その人が精神衛生上健全でいられることが一番だと思う。
私の心は今、龍我くんの担当だと宣言することを求めている。


ちなみにすごく勝手に好きになってるので、龍我くんにはこんな激重オタクがいることは気にせず、自分の感情に正直に、やりたいことをやってほしい。
よほど人の道に反してなければどんな選択をしたって構わない。
私がするのは、龍我くんが困難に立ち向かう時には背中を押し、何やらケチをつけてくる輩がいる時には蹴散らし(そんな度胸はない)、汗をかいているに時は拭いてあげて(捕まる)、やりきったと思った時にはお疲れ様と声をかける、ただそれだけなのだ。



さて改めて、ここに宣言します!私の自担は龍我くんです!
龍我くんのやりたいことを全力で応援して、喜びも悲しみも一緒に噛み締めたい。そしていつか国民的アイドルになり(なると信じてるよ!)どれだけ遠くに行ってしまっても、龍我くんに向けて赤いペンライトを振り続けたい。
龍我くん、どうか心ゆくまで存分にアイドルをしてください!絶対にあなたを支えます。